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電源なしで飲み物をかき混ぜるマグカップ「Swirl」を試してみた - Engadget日本版

Swirl
現在、GREEN FUNDINGでクラウドファンディングが行われている「Swirl(スワール)」は、インスタントコーヒーや紅茶を「自動的に混ぜてくれる」という夢のようなマグカップです。

販売予定価格は5500円ですが、現在GREEN FUNDINGでは5%オフの5225円で購入可能。2つセットなら20%オフの8800円です。プロジェクトは5月29日23:59まで実施しています。

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飲み物をローターで自動でかき混ぜるのですが、この製品モーターや電池は利用しません。カップ部分と底の間にローターを回転させる機構が設置されており、85度以上のお湯を注ぐと、そのお湯が冷めるときに発生する熱エネルギーを、運動エネルギーに変換してかき混ぜの渦を発生させるという構造になっています。

Swirl

「Swirl」の中は、耐熱カップの底の真ん中にローターが設置されているシンプルな仕組み。

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ローターは磁石でくっついているので、簡単に取り外すことが可能。小さな部品なので、洗う際になくさないよう注意しないといけませんね。

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本当に勝手にかき混ぜてくれるのか半信半疑でお湯を注いだところ、ローターがすごい勢いで回転し始めました。横から見るとローターの回転で渦が発生しているのが分かります。

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100度のお湯を注いだ場合、約5分で55度~65度の飲みやすい温度になるようですので、試しに5分間計ってみました。

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約2分経過。中のお湯が冷めるにつれてエネルギーが失われていくのか、ローターの回転が弱くなり、渦も小さくなっています。

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5分経つとこのようにほとんど渦はなくなります。お湯の温度も「少し熱いかな」という飲みごろの温度まで下がっていました。もし時計やタイマーがなくても、渦の小ささを目安にしてもいいかもしれません。

Swirl次はお湯ではなく色んなモノで試してみました。

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せっかくの機会なので、「Swirl」を使っていろんなものをかき混ぜてみました。

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まずはベーシックにインスタントのコーヒーから。これは問題なくかき混ぜることができるでしょう。

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ダマも残らずきれいにかき混ぜることができました。温度もちょうどいい飲みやすさです。インスタントコーヒーは大丈夫そうですね。

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続いて粉系の中でも粘性の高い「ポタージュ」を試してみました。普通に作っても粉の塊が残るなど、うまくかき混ぜるのは難しいですが、果たしてうまくかき混ぜてくれるのでしょうか?

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う~ん、横から見てもうまく混ざってるようには見えません。

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案の定、大きな粉の塊が残ってしまいました。この後もう一度試しましたが、結果は同じ。ポタージュやコーンスープは向いていないようですね。

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続いて日本人の心の味、みそ汁でチャレンジ。生みそタイプなので粘性はありますがさてどうでしょうか。

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なんときれいに混ぜることができました。具も引っ掛かっていません。同じ粘性のあるものでも、みそはかき混ぜやすいようです。何か具入りのスープが飲みたいならみそ汁にしましょう。

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続いて家にあった「もずくスープ」を試してみました。ポタージュのように粉状ではなく、先ほどのみそ汁と同じ生タイプなのでうまくかき混ぜることができるかもしれません。

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カップに中身をあけてみましたが、この粘り具合は厳しそうな予感......。

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沈殿したもずくがローターをすっぽりと覆ってしまい、全くかき混ぜることができませんでした。そもそもローターが動かないような状態になる製品は向いていないですよね。

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最後に片栗粉と砂糖を使い、なんちゃって「葛湯」を「Swirl」で作ってみました。

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片栗粉は粘性が高いのでうまく混ざらないかと思いましたが、お湯を注いだところうまくローターが回転。きれいに渦ができています。

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コップに中身をあけたところ、片栗粉も砂糖もきれいに溶けていました。常識的な分量であれば、片栗粉を使った葛湯も問題なく作れます。

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ひと通り試してみましたが、水に溶けると粘り気が強くなる粉製品や、ローターをべっとりと覆ってしまうようなスープのもとは適さないようです。一方、インスタントのコーヒーや紅茶は、お湯を注いで放っておくだけできれいにかき混ぜてくれて、飲みやすい温度にしてくれます。オフィスなど、いちいちマドラーを用意するのが面倒な環境だと重宝します。

自分で混ぜる必要がないので、お湯を注いで適温になるまでの時間で別の用事を消化することもできます。例えば、朝のあわただしい時間の節約にも活用できるでしょう。奥さんの手間を減らすこともできそうです。

勝手にかき混ぜてくれる不思議なマグカップ。この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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April 18, 2020 at 12:34PM
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