旧ソ連諸国で構成する独立国家共同体(CIS)の首脳会議が13日、キルギスの首都ビシケクで開かれた。出席したロシアのプーチン大統領は、経済分野などを中心に連携を訴え、ウクライナでの「特別軍事作戦」の開始以降、旧ソ連圏での影響力低下が指摘される中、「勢力圏」での結束強化を演出した。
プーチン氏は10月上旬にモスクワでCIS加盟国のウズベキスタンとカザフスタンの首脳と会談。12~13日にも訪問先のキルギスでキルギス、アゼルバイジャン、タジキスタンという他の加盟国首脳と相次いで会談した。今回の首脳会議に向けた「地ならし」を進めていた。13日の会議で、プーチン氏は加盟国域内での貨物輸送量の増加を目指し、各国で鉄道や高速道路など輸送インフラの整備を進める重要性を訴えた。
CISを構成する中央アジア諸国を巡っては、米国が9月に各国と首脳会議を開き、物流ルートへの投資や開発を提案するなど関係強化に乗り出す動きを見せている。ロシアのペスコフ大統領報道官は「ロシアと中央アジアの国々との関係に対する干渉以外の何ものでもない」と反発した。
一方、加盟国の中でもアルメニアのパシニャン首相は、9月に隣国アゼルバイジャンから係争地ナゴルノカラバフを攻撃されたことを受け、今回の会議を欠席した。アルメニアはロシアが盟主となる「集団安全保障条約機構」(CSTO)に加盟しているが、CSTOから支援を得られなかったことに不満を募らせていた。
この問題について、プーチン氏は「長年の紛争に終止符を打つためには平和条約の準備が必要であり、ロシアは支援する用意がある」と話し、仲介役として関与する姿勢を示した。【山衛守剛】
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