県議選は9日に投開票され新人10人が当選。47人の顔ぶれが大きく変わりました。議会内のパワーバランスを示す会派構成をお伝えします。
最大会派の「自民党」は、現職1人が落選したものの15人と最大勢力を維持しました。さらに推薦した新人の会派入りで勢力の上積みも予想されます。
一方「自民党」から分裂した第2会派の「志士の会」は、現職全員が議席を守り9人になりました。一部の議員は今回自民から公認を受け立候補していて、今後の会派合流に向けた布石となるのか注目されます。
自民党県連・三宅浩正幹事長:
「やはり過半数会派を形成して、しっかりと政策を知事の側、行政と二人三脚でスピーディーに進めていく。これが愛媛にとって大きな利益になると確信しています」
志士の会・西原進平代表:
「(会派の)全員で入れるならば入ればいいのかなと思っております。会派のみなさん方と相談して決めていく。これが一番の問題だと思ってます」
第3会派の「愛媛維新の会」は1人が引退する中、代表の横田さんが落選し4人となりました。
「公明」は新人の当選で3人となり、議会で代表質問などができる交渉会派に必要な議席を確保しました。
県議会は共産党などを除き『オール与党』体制で、この構図は変わりません。
今回の県議選は投票率が38.06%と前回を2.33ポイント下回り、選挙戦のムードは低調でした。6回連続で過去最低の投票率を更新したことになります。中村知事も県民の関心の低さを心配しています。
中村知事:
「特に(県議会)議員選挙は人数も多いんですが、それだけの方々が一生懸命呼びかけても投票率が上がらない状況は大変残念に思う」
今回の県議選は人口減少や経済の回復など生活に身近なテーマが争点。知事は有権者の関心を高めるためには、候補者が「より具体的な公約」を示すことが大切と話しています。
また今回は13の選挙区のうち6つの選挙区で無投票。平成の大合併以降、最も多くなっています。県議会の役割や県政への関心が薄れる恐れもあり、今後の大きな課題と言えます。
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