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今回は、前回(第3回)に引き続きIPランドスケープであぶり出された潮流を紹介したい。今回紹介する潮流②MR(複合現実)グラスなどのハードウエア構成(導光部)最適化は、MRグラスのハードウエア面での進化編といえるもので、メタバース普及の鍵となるXR端末の基本性能に直結することから、正に注目潮流としてふさわしい(図1)。
注目主要プレーヤー①:米Microsoft(マイクロソフト)
Microsoft名義の「JP6641361」(2014年、年平均他社被引用数20.0)は、「切換え式回折格子を利用した導波路アイトラッキング」に関し、回折格子方式×アクティブ制御によって部材を兼用して、アイトラッキングを小型かつ低コストで実現するものである(図2)。
2019年に市場投入された「HoloLens2」では、アイトラッキング機能が搭載され、UX(ユーザー体験)が向上したと報じられている。同社はITジャイアントながら、肝となるハード開発にも余念がない様子がうかがえて注目に値する。
注目主要プレーヤー②:米Magic Leap(マジックリープ)
Magic Leap名義では、計8件のハード構成の改良・最適化に関する出願群が確認され、最注目といえる。それらのうち、最新出願で集大成的な位置付けの「JP6993405」(2017年、年平均他社被引用数29.8、図3)は、「ウェアラブルディスプレイデバイスのためのディザリング方法および装置」に関し、ナノインプリンティングによる導光部(回折格子)の低コスト化を図りつつ、6層化(RGB×2で2焦点表現化)を可能とするものであり、注目に値する。
本出願に添付された図面の細部まで酷似するAR(拡張現実)グラス「Magic Leap 1」(図4)が本出願直後に発表されており、本体からCPUを切り離し、徹底的にデバイスの薄型・軽量化と高性能化を両立する志向もうかがえて、なおさら注目に値する。
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