持ちやすいサイズ感と性能を両立した「Xperia 5 V」が登場する。
撮影:小林優多郎
ソニーは、新型スマートフォン「Xperia 5 V」(エクスペリアファイブ マークファイブ)を発表した。
Xperia 5 Vは日本を含めた国と地域で、9月中旬以降に展開予定。取り扱いキャリアや販売チャネル、価格などは未定だが、例年であれば秋冬モデルとしての登場が期待される。
5シリーズはフラグシップの「Xperia 1」シリーズの要素を継承しつつ、持ちやすさ、手軽さを意識したモデルとなっている。5世代目となって何が変わったのか解説する。
背面カメラが新センサー搭載で「2眼構成」に
Xperia 5 Vは(左から)ブルー、プラチナムホワイト、ブラックの3色が用意されている。
撮影:小林優多郎
最も大きく変わった点であり、かつ2023年5月に発表された「Xperia 1 V」からの継承点は背面カメラにある。
Xperia 5 Vの背面には超広角と広角の2つのカメラが搭載されており、広角カメラに1 Vで採用されたものと同じ新型センサー「Exmor T for mobile」を採用している。
Exmor T for mobileのセンサーサイズは、1/1.35インチとなっており、一般的なスマートフォンのカメラより大きくなっている。
細かな技術的な解説が省くが、5 Vの超広角カメラに搭載されている「Exmor RS for mobile」に比べても高画質化と暗所への耐性が強化されている。
写真上がXperia 5 IV、下が5 V。カラーだけではなく、カメラの数が異なるのがわかる。
撮影:小林優多郎
一方、1 Vや2022年に登場した前機種「Xperia 5 IV」では超広角・広角・望遠の3眼構成だったものが、5 Vでは前述の通り超広角・広角に2眼構成となっている。
しかし、ソニーは広角側のカメラを使い「光学(ズーム)2倍相当」の撮影機能を有するとしている。
Xperia 5 Vは「クリエイティブルック」など1 Vの撮影機能が搭載されている。
撮影:小林優多郎
Exmor T for mobileは有効4800万画素の性能があるが、光学2倍ズーム時は中央を切り取り1200万画素で記録するようになっている。
このため一般的なデジタルズームでの撮影に比べて、「画質劣化がなくキレイなズーム写真が撮影できる」というのがソニーの主張だ。
新しい「Video Creator」では、縦型動画が作りやすい外観をしており、既存の12種類の音源を使えば自動で指定した曲と動画でショート動画が作れる。
撮影:小林優多郎
そのほかにも、新しい方式のポートレート撮影(背景ボケ撮影)や、新しい簡易動画編集アプリ「Video Creator」など、カメラをフィーチャーした新機能を搭載している。
価格の高まりを抑えて「若者向け」を意識
側面にはXperiaの代名詞的な存在となっている「シャッターキー」(写真右側)が搭載されている。
撮影:小林優多郎
そのほかにもソニー製品ならではと言える、特徴は継続して備えている。
- イヤホンジャックの搭載
- 高音質化技術「DSEE Ultimate」やハイレゾ相当の音質をワイヤレスで楽しめる「LDAC」の対応
- 臨場感のある内蔵デュアルフロントスピーカー
- 動画撮影時に前方向の音を録れるフロントモノラルマイク
- スマホ単体でゲーム配信・録画もできるGame Enhancer
- 3年使っても劣化がしにくい内蔵バッテリー
ここまでの内容を見ると、大きな進化はカメラであり、細かい点がブラッシュアップされているというのが5 Vの概要に見える。
Xperia 5 Vのティザー画像。
出典:ソニー
しかし、ソニーが8月25日から実行していた予告などからもわかる通り、カラーリングやマーケティング施策は、明らかにターゲットを「若者向け」に振っている。
実際、ソニーの担当者は「幅広いユーザーに使っていただける」としつつも「戦略的注力ターゲットは20代男女」と述べている。
その狙いが顕著に表れているのが、まさにカメラ構成の変更だ。ソニーは部材ごとのコスト感は明らかにしていないが「3眼構成で新世代センサー(Exmor T for mobile)を搭載すると、従来機よりかなりコストアップにつながる」(同担当者)とした。
量販店やキャリアのショップといった店頭では、もちろん機種ごとの使い勝手など細かいところ目がいくが、やはり明確なスペック値は比較されてしまう。
Xperia 1 Vや前機種の5 IVもそうであったように、中〜高価格帯スマホの主流は3眼構成になる。光学2倍相当のズーム撮影機能を持っているとはいえ、消費者から理解が得られるかは未知数だ。
5 Vの価格は現時点ではまだ確定していないが、前機種の5 IVは発表当時の一括購入価格で13〜14万円程度になっていた。
カメラを1つ取り除いたことで、どの程度費用が抑えられるのか。加えて、キャリアの分割購入時の実質価格がどうなるかも、Xperia 5シリーズが新たに注力する若者層から支持を受けるための大事な要素となるだろう。
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