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【2023年最新】マツダ 新型CX-5は一部改良でグレード構成と価格 ... - MOTA

新型CX-5は2022年のマツダ車で最も販売された人気の車種

今のマツダは「魂動デザイン」と「スカイアクティブ技術」により、運転の楽しいスポーティなクルマ造りが特徴とされています。

そんなマツダ車の中でも堅調に売れているのが、ミドルサイズSUVの新型CX-5です。直近では設計の新しい新型CX-60の販売が好調ですが、2022年は新型CX-5がマツダの最多販売車種でした。

現在販売されている新型CX-5は2代目で、2017年に発売されました。今のマツダは車種の数を抑える代わりに、改良を頻繁に行うことで商品力が高く維持されています。

この流れに沿って、新型CX-5は2023年9月に一部改良が行われました。

今回の改良は、デザイン関連とグレードの見直し、原材料費の高騰に伴う価格の改訂が中心です。エンジン性能、走行安定性、乗り心地、安全装備などは従来型が踏襲されています。

新型CX-5 一部改良で変更されたポイント|グレード構成の見直しや新しいボディカラーを追加

ここからは変更された点について詳しくご紹介しましょう。

まず新型CX-5の全車に共通する変更点として、外装色に明るいゴールド系のプラチナクォーツメタリックを加え、メーカーのセットオプションが変更されています。

グレード構成も見直されました。新型CX-5が発売された時は、ベーシックな25SやXD、中級の25SプロアクティブやXDプロアクティブ、上級の25S・LパッケージやXD・Lパッケージという具合で、グレード構成はシンプルでした。

その後に特別仕様車を含めてバリエーションが加わったことで選択肢が複雑になり、選びにくくなりました。

そこで今回の改良では、新型CX-5の発売時点から設定のあったプロアクティブやLパッケージが廃止されています。

そして価格を抑えた求めやすいグレードとしてスマートエディション、アウトドア指向が強い4WD専用のフィールドジャーニーが設定されています。

次の項目に「新型CX-5のグレード構成・新旧価格表」を掲載していますので、合わせてご参照ください。


▼新型CX-5の内外装の写真をもっと見たい方は画像をクリック(フォトギャラリーに移動します)


スポーツ指向のグレード

スポーツ指向のグレードとしては、まずスポーツアピアランスがあり、フロントグリルは縦基調で、グロスブラックで高級感のあるデザインに仕上げられました。運転席と助手席の温度上昇を抑えるシートベンチレーション機能も追加されています。ブラックトーンエディションもスポーツ指向に含まれ、運転席の電動調節機能や10.25インチのセンターディスプレイも標準装着されます。

新たな特別仕様車「レトロスポーツエディション」を設定

特別仕様車として、新たにレトロスポーツエディションも加わりました。何が「レトロ」かといえば外装色(ボディカラー)です。ジルコンサンドメタリックと呼ばれるカーキやベージュを暗くしたような落ち着いた色彩が使われ、ドアミラーやホイールはブラックです。内装はシックな赤系統のテラコッタが採用されています。

それでも「レトロ」感覚が分かりにくいですが、1970年前後に販売されていたプリムス(クライスラー社のブランド)などのアメリカ車には、ジルコンサンドのような中間的な色彩がありました。50年くらい前は「クリーム色を暗くした感じ」などと表現された色合いです。

今回新型CX-5の特別仕様車に採用されたジルコンサンドメタリックと1970年代に流行したボディカラーの色調が似ていることから「レトロ」と表現されました。

最上級グレード

最上級グレードとしては、エクスクルーシブモードがあります。フロントグリルは縦基調で、上質感が強調されています。エクスクルーシブモードの装備内容は、スポーツアピアランスに近いです。なおメーカーオプションの選択肢は、従来に比べると大幅に削減されました。

新型CX-5のグレード構成・新旧価格表

グレード名 エンジン 駆動方式 旧価格 新価格
20Sスマートエディション スカイアクティブG 2.0(ガソリン) 2WD 276万6500円 290万9500円
4WD 299万7500円 314万500円
20Sブラックトーンエディション 2WD 307万4500円 323万9500円
4WD 330万5500円 347万500円
20Sフィールドジャーニー 4WD 326万7000円 352万円
20Sレトロスポーツエディション 2WD 342万6500円
4WD 365万7500円
25Sスポーツアピアランス スカイアクティブG 2.5(ガソリン) 2WD 335万600円 358万1600円
4WD 358万1600円 381万2600円
XDスマートエディション スカイアクティブD 2.2(ディーゼル) 2WD 308万5500円 322万8500円
4WD 331万6500円 345万9500円
XDブラックトーンエディション 2WD 339万3500円 355万8500円
4WD 358万6000円 378万9500円
XDフィールドジャーニー 4WD 362万4500円 383万9000円
XDレトロスポーツエディション 2WD 374万5500円
4WD 397万6500円
XDスポーツアピアランス 2WD 366万9600円 390万600円
4WD 390万600円 413万1600円
XDエクスクルーシブモード 2WD 393万9100円 399万4100円
4WD 417万100円 422万5100円

新型CX-5のボディカラー|豊富な8種のカラーを用意

車のボディカラーの人気色は、ブラックとホワイトです。トヨタ 新型ヴェルファイアのボディカラーは、現在この2色しか用意されていません。

その点で新型CX-5は、先ほどご紹介したジルコンサンドメタリックとプラチナクォーツメタリックのほかにも、明るいグレーのポリメタルグレーメタリック、少し暗いマシーングレープレミアムメタリックもあります。ホワイト、ブラック、レッドを含めて、ボディカラーは合計8色を用意しました。

新型CX-5の推奨グレード|価格を抑えたい、買い得な4WDが欲しい、ベストグレードの3つをご紹介

改良でグレード構成はシンプルになりましたが、それでも繁雑なので、3つのユーザーニーズに基づく新型CX-5の推奨グレードをご紹介します。

価格をなるべく安く抑えたい:20Sブラックトーンエディション・2WD(323万9500円)

価格の安いグレードとして、300万円以下の20Sスマートエディション・2WDもありますが、運転支援機能のクルージング&トラフィックサポートなどが装着されず、推奨度は低いです。

そこでおすすめしたいのが20Sブラックトーンエディションです。直列4気筒2Lガソリンエンジンは少しパワー不足ですが、実用装備を充実させながらも、価格は323万9500円。以前に比べて16万5000円値上げされましたが、今でも買い得な部類に入ります。

価格を抑えた4WDが欲しい:20Sフィールドジャーニー・4WD(352万円)

4WDが欲しい時は、4WD専用グレードの20Sフィールドジャーニーを検討しましょう。IRカットガラス、電動リアゲートのハンズフリー機能、荷室の防水加工などを加えながら、20Sブラックトーンエディション・4WDと比べた時の価格アップは約5万円に抑えられました。4WDではクリーンディーゼルターボのXDを含めて、フィールドジャーニーが買い得です。

走りも満足できる買い得ベストグレード:XDブラックトーンエディション・2WD(355万8500円)

先に挙げた20Sブラックトーンエディション・2WDが搭載する直列4気筒2Lエンジンは、最高出力が156馬力で最大トルクは20.3kg-mです。それがXDの2.2Lクリーンディーゼルターボは、200馬力・45.9kg-mになり、動力性能が大幅に向上します。

しかも2WDのWLTCモード燃費は、2Lガソリンが14.6km/L、2.2Lディーゼルは17.4km/Lです。ディーゼルは動力性能が高く、なおかつ燃費も優れ、軽油価格の安さも考えるとディーゼルの燃料代はガソリンの約70%で済みます。しかも2Lガソリンと比べた時の価格アップは31万9000円に抑えられています。

新型CX-5のライバル比較|同等サイズのライバルと比べると新型CX-5は割安に感じられる

トヨタ 新型ハリアー
日産 新型エクストレイル
マツダ 新型CX-60

XDブラックトーンエディションは実用装備も充実しており、ライバル車のトヨタ 新型ハリアーハイブリッドG・2WD(411万9000円)、日産 新型エクストレイルX・2WD(374万8800円)、同じマツダ車のCX-60・XD・Sパッケージ(381万1500円)などと比較しても価格が安いです。

価格の割安度は新型CX-5の特徴で、その代表グレードがXDブラックトーンエディションです。

新型CX-5の納期|3〜4か月程度で購入しやすい

販売店に納期を尋ねると「3か月から4か月」と返答されました。今でも納期の長い車種は多いですが、その中でも新型CX-5は購入しやすい部類に入ります。早めに納車されたいという方にもおすすめの1台ですので、検討されてみてはいかがでしょうか。

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【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:木村 博道/マツダ/小林 岳夫/島村 栄二】

マツダ/CX-5

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渡辺 陽一郎

筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)

監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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