2023年03月02日20時32分
【ワシントン時事】ブリンケン米国務長官は2月28日~3月1日の日程で、中央アジアの旧ソ連構成国カザフスタンとウズベキスタンを訪問した。ロシアによるウクライナ侵攻で旧ソ連構成国に動揺が広がる中、ロシアの「勢力圏」にくさびを打ち込む狙いがあるとみられる。
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ブリンケン氏は2月28日、カザフとウズベクにキルギス、タジキスタン、トルクメニスタンを加えた中央アジア5カ国の外相と会合を開催。「主権、独立、領土の一体性への米国の支援」を表明した。
5カ国はロシアの強い影響力の下にあるが、同じ旧ソ連構成国ウクライナに侵攻したロシアへの不信感を強めている。ブリンケン氏は1日、記者団に「ロシアの侵攻は、この地域全体に深い懸念を抱かせた。大国が隣の主権国家との国境を消そうとするなら、他国にも同じことをやりかねない」と指摘した。
訪問では経済協力の強化を打ち出したほか、現地の英語学校を訪問したり、地元のテレビ番組で趣味のギターについて語ったりするなど、文化交流にも積極的に乗り出した。カザフのトレウベルディ外相は「中央アジアとの協力強化という米国の約束を高く評価する」とたたえた。
米国はこのところ、旧ソ連構成国との外交を活発化させている。バイデン大統領は2月21日、親ロシア派勢力を国内に抱えるモルドバのサンドゥ大統領と会談。ブリンケン氏も同18日、ロシアのプーチン大統領のお株を奪う形で、係争地ナゴルノカラバフを巡り対立するアルメニアとアゼルバイジャンの首脳会談を仲介した。
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