宇野優勝、山本2位 ともにファイナルへ
フィギュアスケートのグランプリ（GP）シリーズ第5戦、NHK杯は18日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで男子のフリーが行われ、スケートカナダを制した宇野昌磨選手（トヨタ自動車）が逆転優勝した。ショートプログラム（SP）1位でフランス大会2位の山本草太選手（中京大）は2位に入り、ともにファイナル進出を決めた。フランス大会3位の友野一希選手（上野芝スケートクラブ）は4位だった。
優勝が決まり、宇野選手と抱擁を交わすステファン・ランビエル・コーチの姿がありました。
男子最終結果
| 順位 | 選手名 | 総合得点（SP・フリーの得点） |
|---|---|---|
| 1 | 宇野昌磨（トヨタ自動車） | 279.76（91.66、188.10） |
| 2 | 山本草太（中京大） | 257.85（96.49、161.36） |
| 3 | 車俊煥（チャ・ジュンファン、韓国） | 254.76（80.35、174.41） |
| 4 | 友野一希（上野芝スケートクラブ） | 251.83（85.07、166.76） |
| 5 | アダム・シアオ・イムファ（フランス） | 250.45（87.44、163.01） |
| 6 | マッテオ・リッツォ（イタリア） | 240.76（78.57、162.19） |
| 7 | ニカ・エガゼ（ジョージア） | 232.86（84.47、148.39） |
| 8 | スティーブン・ゴゴレフ（カナダ） | 221.02（69.01、152.01） |
| 9 | ガブリエレ・フランジパニ（イタリア） | 212.31（68.78、143.53） |
| 10 | コンラッド・オーゼル（カナダ） | 202.69（73.10、129.59） |
| 11 | マウリツィオ・ザンドロン（オーストリア） | 201.72（68.21、133.51） |
| 12 | 樋渡知樹（米国） | 185.05（57.18、127.87） |
第12滑走 山本草太（中京大）
SP1位＝96.49点
曲は「Piano Concerto No.2 by S. Rachmaninoff」
SPは今季世界最高をマークする自己ベストで首位発進。初のGP制覇が間近に迫ってきた。「今日もノーミスでそろえられたが、ショートのことは忘れて、しっかりとフリーに気持ちを切り替えたい。練習してきたことを出せたらいい。明日も練習があるので、今日みたいにたくさん考えながらやっていけたら」と平常心で臨む。
▶「やっと自信」目指す高み
4回転サルコウはうまく決めた。4―3回転トーループは着氷がやや乱れた。4回転トーループは着氷。トリプルアクセルからの連続ジャンプは冒頭で転倒した。次のトリプルアクセルも転倒した。3回転ルッツを連続ジャンプに仕立ててリカバリーした。演技後は下を向き、笑顔を見せたが悔しそうだった。
得点：161.36（技術点81.07、演技構成点82.29、減点-2.00）
合計点：257.85
第11滑走 宇野昌磨（トヨタ自動車）
SP2位＝91.66
曲は「Air on the G String,S.Petrus et S.M Magdalena」
4回転フリップを着氷させたSPは2位発進。「（フリーは）どんな演技をしたいか僕にも分からない。でも、今はすごくプラスな気持ちなので、SPのように、やってきたことを一つの気持ちで無に帰さないようにしたい。ちゃんとした演技をしっかり最後までしたいな」と逆転優勝を狙う。
▶スケートカナダでは「靴ひも」が…
4回転ループ、4回転サルコウはクリーンに決めた。4回転フリップは踏み切りが合わなかった。4回転トーループは単発にし、4―2回転トーループでリカバリーした。演技後は氷上にしゃがみこみ、何かつぶやいたように見えた。
得点：188.10（技術点98.29、演技構成点89.81）
合計点：279.76
第10滑走 アダム・シアオ・イムファ（フランス）
SP3位＝87.44点
曲は「Horizons, Minus Sixty One, Run Boy Run」
4回転トーループは着氷がやや乱れた。4回転サルコウはクリーン。4回転トーループからの3連続ジャンプも着氷した。フィニッシュポーズはやり切った感情に満ちていた。
得点：163.01（技術点80.45、演技構成点82.56）
合計点：250.45
第9滑走 友野一希（上野芝スケートクラブ）
SP4位＝85.07点
曲は「Die Fledermaus Overture by J. Strauss II」
SPはジャンプにミスが出た。「ちゃんと原因は分かっているので、しっかりフリーで立て直したい。最近は試合の向き合い方もポジティブに変わってきて、自分のために頑張るので。（フリーも）自分が頑張ってきたことを出して満足して帰れるように、そんな演技ができればいいな」と切り替えて臨む。
▶連載中のコラム「素直に 笑顔に 幸せに」最新回は
4―3回転トーループはきれいに決まった。4回転サルコウは踏み切りが合わなかった。4回転トーループは惜しくも着氷が乱れた。3連続ジャンプは伸びやかに決まった。演技終盤のジャンプも構成を替えて立て直した。最後は笑顔ながらも頭をぽんとたたいて悔しそう。
得点：166.76（技術点83.54、演技構成点84.22、減点-1.00）
合計点：251.83
第8滑走 ニカ・エガゼ（ジョージア）
SP5位＝84.47点
曲は「SOS d un terrien en detresse」
4―3回転トーループ、4回転サルコウを着氷させたが、4回転トーループは転倒した。演技後は納得がいかない表情を浮かべたように見えた。
得点：148.39（技術点74.70、演技構成点74.69、減点-1.00）
合計点：232.86
第7滑走 車俊煥（チャ・ジュンファン、韓国）
SP6位＝80.35点
曲は「No Time To Die James Bond 007 (soundtrack)」
4回転サルコウはクリーン。4回転トーループも決まった。3回転ループ―3回転ルッツも着氷。終盤のジャンプにやや乱れが出た。イナバウアーも美しかった。演技後は体力を使い果たした様子だった。
得点：174.41（技術点90.19、演技構成点84.22）
合計点：254.76
第2グループの6分間練習が始まりました。山本選手、宇野選手、友野選手が登場です！
第6滑走 マッテオ・リッツォ（イタリア）
SP7位＝78.57点
曲は「Talking to the Moon, That's What I Like」
冒頭の4回転トーループは両足着氷。4回転ループも体が開いた。演技後半の連続ジャンプはうまく決めた。最後のトリプルアクセルは着氷が乱れた。
得点：162.19（技術点81.31、演技構成点80.88）
合計点：240.76
第5滑走 コンラッド・オーゼル（カナダ）
SP8位＝73.10点
曲は「Out of Tears, Paint It Black」
冒頭は4―3トーループを予定したが、着氷が乱れた。4回転サルコウも3回転に。演技後半の4回転トーループはしっかりこらえた。
得点：129.59（技術点61.33、演技構成点68.26）
合計点：202.69
第4滑走 スティーブン・ゴゴレフ（カナダ）
SP9位＝69.01位
曲は「Spartacus by Aram Khachaturian」
冒頭の4回転トーループはきれいに決まった。4回転サルコウは踏み切りが合わなかった。4回転サルコウ―2回転トーループはしっかり降りた。演技後半のジャンプはやや乱れた。
得点：152.01（技術点78.85、演技構成点73.16）
合計点：221.02
第3滑走 ガブリエレ・フランジパニ（イタリア）
SP10位＝68.78点
曲は「Lo Ci Saro by Bocelli Andrea, Lang Lang」
4回転トーループは空中姿勢が乱れた。4回転サルコウは着氷がやや乱れた。演技後半は連続ジャンプに仕立てリカバリーした。
得点：143.53（技術点71.70、演技構成点71.83）
合計点：212.31
第2滑走 マウリツィオ・ザンドロン（オーストリア）
SP11位＝68.21点
曲は「Adagio For Strings by David Zinman」
冒頭の連続ジャンプはトリプルアクセルが乱れた。二つ目のトリプルアクセルはこらえる。演技後半のジャンプは着氷した。演技後は両手で氷面をたたいて、手応えを感じたように見えた。
得点：133.51（技術点66.18、演技構成点67.33）
合計点：201.72
第1滑走 樋渡知樹（米国）
SP12位＝57.18点
曲は「The Artist (soundtrack) by L. Bource」
4回転サルコウ、4―2回転トーループは着氷。4回転トーループは踏み切りが合わなかった。演技後半のジャンプは乱れ気味。バレエジャンプはきれいに決まった。演技後は疲れた表情を浮かべた。
得点：127.87（技術点59.38、演技構成点68.49）
合計点：185.05
第1グループの6分間練習が始まりました。日本勢は第2グループに登場します。
男子ショートプログラム（SP）順位
| SP順位 | 選手名 | SP得点（技術点、演技構成点、減点） |
|---|---|---|
| 1 | 山本草太（中京大） | 96.49（55.46、41.03） |
| 2 | 宇野昌磨（トヨタ自動車） | 91.66（48.29、44.37、-1.00） |
| 3 | アダム・シアオ・イムファ（フランス） | 87.44（45.76、41.68） |
| 4 | 友野一希（上野芝スケートクラブ） | 85.07（44.02、42.05、-1.00） |
| 5 | ニカ・エガゼ（ジョージア） | 84.47（48.22、36.25） |
| 6 | 車俊煥（チャ・ジュンファン、韓国） | 80.35（40.08、41.27、-1.00） |
| 7 | マッテオ・リッツォ（イタリア） | 78.57（37.84、40.73） |
| 8 | コンラッド・オーゼル（カナダ） | 73.10（38.56、34.54） |
| 9 | スティーブン・ゴゴレフ（カナダ） | 69.01（33.90、35.11） |
| 10 | ガブリエレ・フランジパニ（イタリア） | 68.78（33.16、36.62、-1.00） |
| 11 | マウリツィオ・ザンドロン（オーストリア） | 68.21（34.49、33.72） |
| 12 | 樋渡知樹（米国） | 57.18（23.71、34.47、-1.00） |
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