
ANA 212席仕様機で東京~ニューヨーク線の場合…
フルサービスキャリアで国際線の航空便を利用する際、機内のドリンクサービスは、おおむね提供数量に制限もなく、言ってしまえば飲み放題です。
そのレパートリーも大抵は豊富に揃っていますが、そこは閉ざされた空の上です。1回のフライトで、機内には一体どれくらいの飲み物が積まれているのでしょうか。
ANAによると、機材や路線によって異なるものの、たとえば同社の長距離国際線で代表的な東京(成田・羽田)~ニューヨーク(JFK)線を、4クラス編成、計212席仕様のボーイング777-300ER型機で飛行する場合、フライト1回あたりのドリンク量は次のような一例が挙げられるそうです。
●アルコール類
・ワイン:130本程度
・ビール:130缶程度
・日本酒、焼酎、梅酒:40本程度
・ブランデーなどの洋酒ハードリカー:130本程度(小瓶を含む)
ANAはクラスごとに提供する銘柄を変えており、その種類は多岐にわたります。ワインや日本酒などは銘柄による容量のばらつきが少ないのに対し、ハードリカーは銘柄ごとのばらつきが50mlから700mlと顕著です。ただ、ハードリカーは上位クラス用のブランデー、リキュールが比較的多く積まれる傾向があり、これらは50mlの小瓶サイズのものが多いそうです。
冷たいお茶、ジュース類の量 そしてその合計は…?
もちろんお酒だけではなく、ジュースやお茶類も搭載されています。
●ジュースやお茶類
・冷緑茶:約45L
・オレンジジュース:約35L
・アップルジュース:約65L
・トマトジュース:約15L
・コーラなどの炭酸飲料:180缶程度
・ミネラルウォーター:約65L程度
そして、それぞれのサイズはワインが1本750ml、ビールや炭酸飲料が1本350ml、日本酒類はおおむね4合瓶で1本あたり720mlです。ハードリカー類は先述のとおり銘柄によって容量に大きな開きがあるものの、たとえばこれを100本が50ml、30本が700mlとして試算すると、すべて合わせてアルコール類が約198L、ジュースやお茶類が約288Lとなり、あわせて約486Lの量が積まれている計算になります。
これに加え、機内で作るスープやホットコーヒーなどのホットドリンクや、食事の際に配られるペットボトルの水などもあります。
これらドリンク類は、提供数量に制限はないものの、飛行機は気圧の関係でお酒が回りやすいこともあり、飲みすぎには注意が必要です。CA側も「ここの乗客がどれくらい飲んでいるか」という点には常に気を払いつつ、提供数量には制限がないなかでも、トラブルを起こさないようコントロールしているそうです。
乗りものニュース編集部
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