普段、仕事中にエナジードリンクを片手にモチベーションを上げているという人も多いのでは? トレンド総研が大正製薬のエナジードリンクブランド「RAIZIN(ライジン)」とともに実施したエナジードリンクに関するアンケート結果では、最もエナジードリンクに親しんでいる業種がわかった。
エナジードリンクのヘビーユーザーが最も多い業種はIT業!
本調査では、エナジードリンクを週に1回以上飲んでいる人を「ヘビーユーザー」と定義。一都三県在住で20~40代のエナジードリンクヘビーユーザー男女500名を対象に、その飲用実態について2020年3月にアンケートを取った。
まずヘビーユーザーたちの職業を聞いたところ、「会社員」が63%で最多となった。そしてその会社員の業種別内訳を見てみると、次のランキング結果となった。
●エナジードリンクヘビーユーザーの業種ランキング
1位 IT…61人
2位 金融…30人
3位 医療・医薬・福祉…29人
4位 交通・運輸…25人
5位 住宅・建築…21人
6位 教育・資格…19人
7位 政治・官公庁…19人
8位 素材・化学・エネルギー…15人
9位 食品・飲料…14人
10位 暮らし・ライフスタイル…13人
ダントツでIT業がトップ。次いで金融業、医療・医薬・福祉業となった。
エナジードリンク飲用実態!「カラダに悪いけど…」がホンネ
ヘビーユーザーたちがエナジードリンクを飲んでいるシーンを尋ねたところ、「仕事や勉強の気合いを入れたいとき」(45%)がトップで、「リフレッシュをしたいとき」(37%)と続いた。仕事・勉強を頑張りたいときや、合間のリフレッシュなどに飲んでいる人が多いようだ。
しかし、エナジードリンクには葛藤もあるようだ。エナジードリンクに対する考えについて聞いた質問では、「カラダに悪いと思うが、元気を出すためには仕方がないと思って飲んでいる」(35%)が最多に。また「カラダに悪いと思うが、気にせず飲んでいる」は20%、「カラダに悪いと思うが、元気を出すためには仕方がないと思い、飲む量を少なくしている」は15%で、「カラダに悪い」と思いながらも飲んでいる人は合わせて70%にも上った。
カラダに悪いと知っているものの、飲んでいるというのが多くのヘビーユーザーの実態であるようだ。
トレンドの専門家が語るエナジードリンクのトレンド
本調査を受け、現在のエナジードリンク市場の潮流について、元「日経トレンディ」編集長で現在はトレンドの専門家、商品ジャーナリストとして活躍する北村森さんがコメントを寄せていた。
エナジードリンクは、2000年代半ば頃に、海外発のものが日本に上陸したのをきっかけに注目度が急上昇。北村さんは、スマートかつカジュアルな「イメージの良さ」がエナジードリンクカテゴリ全体の大きな強みと分析。一方で、カフェインの過剰摂取による懸念も広がるようになり、近年は糖類やカロリーの観点からも健康上心配という声も挙がっている。
こうした中で、今新たに注目されているのが、カフェインの代わりに新素材「エネキストラ」を配合したエナジードリンクだという。
「エネキストラ」…ガランガルというショウガ科の地下茎由来原料。エナジードリンクの配合素材をカフェインから「エネキストラ」に置き換えることにより、カフェインの摂りすぎ防止にもつながるとされる。
北村さんに、今注目を集める“新しい”エナジードリンクについて話を聞いた。
「健康意識の高まりとともに、近年はエナジードリンク選びにおいても罪悪感が少ないものを選ぶ人が多い傾向にあります。そのため、カフェインに代わる新素材を使った商品のほか、ノンシュガー、ノンカロリーのものも増えてきている印象です。
また、市場の広がりとともに、味にこだわったものも多く登場しています。クセが少なくスッキリとした味わいのもの、甘味がしっかり感じられるものなど、幅広いバリエーションの中から好みの味を選べるようになってきていると言えるでしょう」
これからはエナジードリンクも「健康志向」になる?
今後、エナジードリンクは、どう進化していくだろうか?
「今回エネキストラという新素材を配合したエナジードリンクが登場したのを皮切りに、今後は成分にこだわった商品がぞくぞくと登場してくるのではないでしょうか。特に、近年は飲料の分野でも、健康を意識した商品がヒットする傾向が続いているので、エナジードリンクにおいても、特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品を冠した商品などが登場するのは時間の問題と言えそうです。それに伴い、エナジードリンクをなんとなく選んでいたユーザー側も、しっかり成分や表示をチェックするようになってくると思います」
エナジードリンクのほか、ビジネスパーソンの間で、トレンドになっているオフィスド
リンクにはどんなものがあるのだろうか?
「やはり『健康』がテーマ。最近、企業の福利厚生の一環として、オフィスで惣菜や軽食が購入できる仕組みを提供するサービスが増えていますが、その中には健康を意識した飲み物を扱っているところも多く、実際に売れ行きも好調のようです。具体的には、野菜ジュース、スムージー、フルーツジュースなど。ゆっくり昼食をとる時間がなかったり、つい栄養が偏ったりしてしまいがちな、忙しいビジネスパーソンから支持されているようです」
「健康」志向のビジネスパーソンに!オフィスで飲みたいドリンク2選
そこで最近注目されている、「健康」志向のビジネスパーソンにおすすめのオフィスで飲みたいドリンクを2つピックアップ。気になるドリンクはチェックしておこう。
1.「RAIZIN(ライジン)」大正製薬
カフェインに代わる新素材「エネキストラ」を日本で初めて配合したエナジードリンク。強い刺激感のあるジンジャー風味の「RAIZIN HARD GINGER(ライジンハード ジンジャー)」と、王道のエナジードリンク系で、エッジの効いたフルーツソーダ風味の「RAIZIN FRUITY THUNDER(ライジンフルーティーサンダー)」の2種類。
新素材「エネキストラ」に加え、イチョウ葉エキス、脱蛋白ローヤルゼリー、ビタミン(ビタミンB6、B2)、アミノ酸(ヒスチジン、イソロイシン)、イノシトールなども配合。
2. 「野菜生活100 Smoothie グリーンスムージーMix」カゴメ
コンビニで買える野菜ジュースは、ビジネスパーソンにとって身近なドリンク。本商品は、
1/2日分(175g分)の野菜を使用しているグリーンスムージー。1日分のビタミンCや食物繊維がしっかり摂れるようになっている。キウイ味でスッキリとした甘さ。砂糖・甘味料・増粘剤無添加だ。
【取材協力】
北村 森さん
商品ジャーナリスト
1966年富山県生まれ。『日経トレンディ』編集長を経て、2008年に独立。現在は、中日新聞など8媒体でコラムを執筆するほか、NHKラジオ第1「Nらじ」をはじめとするテレビ・ラジオ番組で活躍。また、日本経済新聞社の未来ショッピング「NIPPON PRIDE」、ANA国内線「北村森の『ふか堀り』」で監修を務めるなど、地域おこし事業にも数々参画している。著書の『途中下車』(河出書房新社)は、NHK総合テレビにてドラマ化された。サイバー大学IT総合学部教授(商品企画論、地域マーケティング論)。
取材・文/石原亜香利
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April 11, 2020 at 09:03AM
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