脚本家、遊川和彦が手がけるドラマのタイトルには、ほぼ例外なく「ひねり」が加えてある。おおむね日本テレビの水曜ドラマをホームグラウンドとしており、彼の「ひねり」は同枠全体のカラーになっている気もする。
東日本大震災があった年(2011年)の秋に同枠で放送されたのがドラマ史に残る遊川脚本、松嶋菜々子主演の「家政婦のミタ」。驚異的視聴率を稼ぎ、社会現象にもなったが、成功の理由のひとつとして、タイトルに元ネタの「家政婦は見た!」をうまくひねって付けた遊川の才気があった。
今期の「家庭教師のトラコ」は橋本愛が主演している。いま、NHKが夕方に松嶋の出世作の朝ドラ「ひまわり」を再放送中だが、橋本が「ポスト菜々子」かどうかは別として、「家政婦のミタ」に始まる遊川ドラマの(タイトルの)進化過程を眺めると、2017年の「過保護のカホコ」、2019年の「同期のサクラ」(ともに高畑充希主演で、絶妙タイトル)が第2形態、今回は第3形態(あるいは第2形態の完成形)に当たるのではないか。
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0 Response to "【TV視てますか?】緻密かつ強靱な構成 脚本家・遊川和彦の恐るべき〝ひねり〟 「家庭教師のトラコ」(1/2ページ) - ZAKZAK"
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