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テークアウトドリンク多彩に 専門店お目見え - 大阪日日新聞 - 大阪日日新聞

大阪ニュース

2020年7月19日

 特色を際立たせたドリンク専門店が、大阪市内に相次いでお目見えしている。新型コロナウイルス感染拡大でテークアウト商品が脚光を浴びる中、気軽さと満足度を兼ね備えた商品が続々登場。中国茶をベースとしたフルーツティーや、夏限定のカスタムアイスティー、素材に特化したジュースなど、唯一無二の“味体験”から自宅で再現できるものまで、ドリンクメニューは進化を続ける。

新感覚のドリンクがそろう「奈雪の茶」=大阪市中央区の道頓堀ゼロゲートラオックス道頓堀店内

◆日本に初上陸◆

 中国・深?(しんせん)の品道が展開する中国のティードリンクブランド「奈雪の茶」の日本第1号店が、同市中央区の新施設「道頓堀ゼロゲートラオックス道頓堀店」の1階にオープンした。中国内の自家茶園で管理した高品質な茶葉を使い、ユニークなメニューが並ぶ。

 例えば、いちごのショートケーキに着想を得たという「いちごチーズティー」は、ジャスミングリーンティーにフレッシュなイチゴをブレンドし、クリームチーズフォームをトッピング。意外な組み合わせだが、イチゴの酸味とチーズの相性が良く、甘すぎず飲みやすい。ほかにも中国茶をベースとしたフルーツティーなどがそろい、ベーカリーも充実している。

 2015年に誕生したブランドで、現在中国50都市とシンガポールで約350店展開。日本初進出の地に大阪を選んだのは、「グルメの聖地だから」という日本支社副社長の黄華文さん。「日本の若い人たちにも中国のお茶の魅力を伝えていきたい」と意気込む。

◆夏限定再び◆

 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング(東京)が展開する紅茶ブランド「リプトン」は、アイスティーにフルーツをたっぷり入れて楽しむ「Fruits in Tea」の夏季限定ショップを、2年ぶりに大阪(梅田・ディアモール大阪内)でもオープンした。

 紅茶をもっと日常的に手軽においしく飲んでもらおうと、自宅でもカスタマイズできる味わい方を提案する。今年はベースを「アールグレイ」「グリーンティーピーチ&オレンジ」「ルイボス&ホワイトピーチティー」など4種類用意。フレッシュフルーツやドライフルーツ、シロップなどを選んで自分好みにカスタマイズできる。

 自宅でも手軽に作ることができるバナナジュースを“専門店の味”として提供するのは、高地栽培のバナナのみを使用する「FUNKY MONKEY BANANA」。同市中央区南船場の店舗では、素材へのこだわりに加え、アレンジやトッピングも用意してカスタマイズの楽しさも紹介する。高槻市発の「クラムスバナナ」も4店舗目として道頓堀に進出した。

 タピオカブームを経て、少々高価でも飲み応えがあり、おいしくてヘルシーで写真映えもするドリンクへのニーズは高まっている。新型コロナ禍の影響もあり、テークアウトの躍進は続きそうだ。

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