インテージは12月25日、国内最大規模の消費者パネル、SCI(全国消費者パネル調査)の購買データをもとに、2019年日用消費財の中で何がより買われるようになったかを、生活者の平均購入金額の伸びから振り返る「好調カテゴリーランキング」を発表した。
購入額の伸び率ランキング1位は、前年比31%増の「デザートドリンク」。カテゴリー内にあるタピオカドリンクがけん引した。
2位は、「ビネガードリンク」と「カツオ油漬け缶詰」が24.2%増の同率で並んだ。4位は123.8%の「かに足かまぼこ」23.8%増、5位「バス用クリーナー」だった。
2016年の調査開始以来、1位になるカテゴリーの最大の理由が健康志向だったが、今年は、単純においしさ、インスタ映えに象徴されるSNSの発信力などで選ばれた「デザートドリンク」が1位だった。
2位の「ビネガードリンク」は2017、2018年と、ともに前年比18%増で4位だったが、今年はさらなる伸びを示した。健康のために酢の入ったものを飲むというのは完全に定着してきているようで、特に50代、60代、70代で売れている。
「カツオ油漬け缶詰」は、昨年1位で魚缶詰ブームを作ったサバ缶の流れ。イワシ缶を経て、比較的安価なカツオにまでブームは波及した。
僅差の4位「かに足かまぼこ」は、筋肉を作る最強食材で血糖値上昇も抑えるなどとして、テレビでも取り上げられ、大きく数字を伸ばした。
はやり廃りが大きい食品・飲料関係が上位を占めることが多い中、今年5位に入ったのが「バス用クリーナー」。こすらないで洗剤をかけて少し放置し、その後洗い流すだけでいいという新商品が発売され、大ヒットとなった。
過去3年の順位は、2016年は「甘酒」が82%増と圧倒的な数字をたたき出し、続いて「蜂蜜」、「ヨーグルトドリンク」などの顔ぶれになった。
2017年も「甘酒」が187%で2連覇。「トマトジュース」、「米飯用穀物(もち麦など)」と続いた。2018年は、51%増で「サバ缶」が1位、2位に48%増で「サラダチキン」、3位以降は「無糖炭酸水」など飲料が続き、健康関連商品が強かった。
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December 25, 2019 at 01:02PM
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